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リズムで覚えるのでダンスとラップはセットみたいなもの 963インタビュー【後編】

ここから先に進むには元気なだけではダメなんです

ポップな楽曲とゆるめの心地よいラップで独自の存在感を放つぴーぴる、れーゆるの高校生二人組ユニット・963(くるみ)。最近は二人で『週刊プレイボーイ』のグラビアを飾ったり、ぴーぴるが「ミスマガジン2019」のベスト16に選出されたりと、ライブ以外での注目度も高まっている。

インタビュー後編では、昨年リリースの1stアルバム『963』の話を中心に、最近変化しているというライブへのこだわりなどを聞いた。

――2018811日にリリースした1stアルバム『963』の聴きどころを教えてください。

ぴーぴる 1曲目の「BEEF OR CHIKEN」は、ぱいなっぷるくらぶ(2人組のレディーズ・ポップ・ユニット)さんのカバー曲で、初代963の頃から歌っている曲です。

れーゆる 963のオリジナルは落ち着いた曲が多いので、「BEEF OR CHIKEN」が唯一盛り上がれる曲です。

ぴーぴる お客さんとコール&レスポンスもします。

――2曲目の「すけるとんがーる」は?

ぴーぴる 女の子が死んじゃう曲です。

――ものすごい、ざっくりした紹介ですね(笑)。

ぴーぴる 意外と好きな人が多いんですよ! アルバムを作る前から、「すけるとんがーる」のCDはないの? って聞かれることが多くて。エモいよね。

れーゆる エモい、エモい。

ぴーぴる 曲調ではエモさを感じないけど、ちゃんと歌詞を聴くと泣けるんです。

れーゆる 3曲目の「ろすとぷらねっと」は宇宙人。

――またもや雑な紹介……。

ぴーぴる ポップな曲だよね。ストーリー性のある歌詞もいいです。次の「ゆめまぼ」(「夢?幻?ドロップス)は9631stシングルで代表曲。ずっと歌い続けてきた名曲です!

れーゆる ライブでは外せない。

ぴーぴる 963の最高傑作ですけど、それを超える曲も作らないとってスタッフさんと話しています。

――5曲目は「ストロー」。

ぴーぴる 歌いやすい!

れーゆる そうだね(笑)。歌いやすい。

ぴーぴる MVがあるんですけど、そこでの私がブスいんですよ。高校受験を控えた時期で、なぜか前髪を切り過ぎちゃって。あ、曲の話をしてないですね(笑)。「ゆめまぼ」にも通じるエレクトリックなサウンドですけど、「ストロー」のほうが明るめ。

――6曲目の「今、キミとなないろ」は?

ぴーぴる 歌いにくい(笑)。

れーゆる サビのキーが高いからね。私が963に入って最初にできた曲です。MV撮影の日が真冬で寒かったです。

ぴーぴる 寒すぎてお互いに風邪をひくっていうね。

れーゆる また曲の話をしてないね(笑)。「今キミ」は、ちょっと「ストロー」に似てるかも。

ぴーぴる そうだね。ちゃんとしたメロディーのある割合が高くて、ラップというよりも、語って歌うみたいな。

れーゆる  次の「NEW」は私が入ってからの2曲目で“新しい”。

――直訳しただけじゃないですか(笑)。

ぴーぴる 曲調は「ゆめまぼ」っぽさもあるんですけど、今までの963にはないタイプの曲で、歌いやすい。

れーゆる 8曲目の「ターニングポイント」はカバー曲なんですけど、これも歌いやすいです。

ぴーぴる Esno(西原健一郎の別名義プロジェクト)さんのカバーです。キーが低いんですけど、私は地声が低いから特に歌いやすい。ただ歌詞のパート分けが独特で、リズムが狂っちゃう。

――歌詞のパート分けは誰が決めるんですか?

ぴーぴる ダンスの先生です。振付に合わせてパート分けをするんです。

――それは珍しいやり方ですね。

ぴーぴる すごくノリやすい曲で、カフェとかで流れていそう。

れーゆる オシャレだよね。

ぴーぴる 最後の「イノセントワールド」もオシャレなので、続けて聴くとピッタリです。

れーゆる 「ターニングポイント」以上にカフェで流れていそうだよね。これは私からするとキーが低くて歌いにくい。

ぴーぴる パート分けしてもらったけど、結局難しいから二人で歌ってるよね。

れーゆる 963の曲は全体的に息継ぎが大変なので、一人で歌うのは本当に苦しいんです。

ぴーぴる 曲の説明って難しいね。正直、「いい曲」としか言えない。

れーゆる 全部いい曲なのは間違いない。

――ラップは最初から違和感なくできたんですか?

ぴーぴる 私はリズムで覚えるので、ダンスとラップがセットみたいな感じで、それほど苦労しなかったですね。なのでダンスがなかったら全然ラップを覚えられないです。

れーゆる 私もそのタイプかな。ダンスがないと無理。

――ライブのこだわりは?

ぴーぴる 最近、おしとやかさを大切にしているんですよ。

れーゆる 魅せるステージを意識しています。

ぴーぴる でも気を抜くと喋りたくなっちゃうんですよね。

――どうして、おしとやかにしようと?

ぴーぴる 前は子供だったから曲を聴かせるというよりは、自分たちが楽しんでいる姿を見せるみたいな、元気さを大切にしていたんです。でも高校生になって、大人に近づいているので、ここから先に進むには元気なだけではダメなんですよ! 元気なのは物販の時だけ(笑)。

――いつ頃から、それは意識したんですか?

ぴーぴる スタッフさんに言われた時からなので最近。

――自分たちからではなく、言われてなんですね(笑)。

ぴーぴる でも言われて、確かにそうだなと思ったんですよ。著名なアーティスさんの、きっちりしたライブを観に行くと、「963もここを目指さなきゃな」って思うんです。でも、うちらはダンスも歌も下手だから。

れーゆる そうだね(笑)。

ぴーぴる だからテクニック的なことよりも、私たちが歌って踊ることで、エモさだったり、おしとやかさだったりを出していかなきゃいけないのかなって。

れーゆる それで、もっと多くの人に963の曲の良さを伝えていきたいね。

(取材・文=猪口貴裕 写真=西邑泰和)

公式サイト

https://9x6x3.com/

(商品情報)

963963

発売日:2018811

品番:LHFC-004

フォーマット:CD

レーベル:LAUGHFACE INC.

収録曲:

M1. BEEF OR CHIKEN

M2. すけるとんがーる 

M3. ろすとぷらねっと

M4. 夢?幻?ドロップス

M5. ストロー

M6. 今、キミとなないろ

M7. NEW

M8. ターニングポイント

M9. イノセントワールド

猪口 貴裕

北海道出身。出版社勤務を経てフリーライターに。エンタメ系を中心に様々な媒体で節操なく寄稿。アイドル誌やゲーム誌の編集にも携わる。「LADY SOUL」主宰。